名古屋金山駅ゆき乳腺クリニック|女医乳腺専門医

当院が毎年診療実績として診断数を公開しているのには理由があります。

一定数以上の乳癌診断をしているということは、


それだけの症例経験を積んでいるということであり、
それは医師である院長のみでなく、技師をはじめとしたスタッフ全員がより多くの乳がん患者さんと関わりを持ってきたということを意味します。


当院を受診される方が少しでも安心して受診いただけるよう、症例数を公開しています。

2022年 診療実績

2023年2月1日に開院5周年となりました。

無事5年間を過ごすことができ、ご来院頂いた患者さま、関係者の皆さまにお礼申し上げます。

5年目の乳がん診断症例は242例、5年間で1000例を超える 乳がんを診断しました。

偶然発見や検診指摘でのごく早期の乳がんから長期間放置してしまった進行乳癌まで、また年齢も20~90才代と様々な症例を経験しました。
画像上も典型的に見える症例から非典型的なものまで様々なバリエーションを経験しました。

乳がんを診断するにあたり、癌を見逃さないことは当然重要なことながら、癌でないものに過剰な検査をすることも避けるように配慮する必要があります。
この2つは状況によっては相反する場合もあり、それらのバランスを上手く取ることは経験の積み重ねであり今後も鍛錬を継続いたします。

昨年は院長、放射線技師2名が乳腺超音波講習試験をうけ、全員A判定を更新することができました。
また最も高性能なシリーズのエコーを更に1台増設いたしました。 当然のことながらより良い画像を得るためにはより高額な機種が必要となります。 精度の高い検査のために高性能な機器を導入していけるのも多くの方に当院をご利用頂いているおかげです。

皆様への感謝とともに、ご期待に添えるようさらに精進いたします。今後とも当院をよろしくお願いいたします。

2021年 診療実績

当院は2022年2月1日で開院4周年となり5年目に入りました。

患者さまをはじめ、ご協力いただいている関係者の方々にこころよりお礼申し上げます。

開院4年目(2021年2月~2022年1月)の当院の

年間乳癌診断症例は255例、
開院以来総777例
となりました。

医師1人のクリニックの症例数としては県内(全国?)トップクラスと自負しております。
毎日のように乳癌を診断する機会があり、いかに身近な疾患であるかをあらためて実感した1年でもありました。

これらの実績はまたスタッフの努力の結果でもあるかと思います。
昨年は2名の技師が乳房超音波の試験を受ける機会が有りましたが、2名ともA判定の非常に優秀な成績を獲得することができました。
日頃から多くの検査を高い意識で施行していることの証明であろうと、とても嬉しい気持ちになりました。
診断技術の向上においては、本を読んだり学会で発表したりすることも大切ですが、実際に自分で検査経験を積んでいくというのが最も重要なことと考えます。

当院は6月でカルテ番号が30000番をこえました。
最近はお知り合いからのご紹介で初診頂く方が増えておりとても励みになっています。
個々の方々に「どなたからご紹介していただいたか」などと詮索していませんので、個別にはお礼を申し上げられませんが、この場を借りて感謝申し上げます。

今年も多くの患者さまにご受診頂いたことを感謝するとともに、そこから得られる経験を更に次の診断へつなげる努力を継続いたします。
今後とも当院をよろしくお願いいたします。

2020年 診療実績

当院は2021年2月1日で開院3周年となり4年目に入りました。
患者様をはじめ、ご協力いただいている関係者の方々にこころよりお礼申し上げます。

開院3年目(2020年2月~2021年1月)の当院の
年間乳癌診断症例は194例、
開院以来総522例
となりました。

クリニックで医師一人が診断した年間症例数としては全国的にみてもかなり多い診断症例数となるのではないかと思います。
この中には自覚症状のない検診受診での発見や症状とは別個にたまたま見つかるような非浸潤癌や早期乳癌も多く含まれています。

多くの患者さまにご来院いただくことはクリニックを運営していく上での安定のみでなく、全体の診療レベルの向上にも繋がります。
当院をご受診いただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。また、診断という領域で常に完全であることは難しいと感じることもあります。
当院での検査のみでおわるのではなく、検診の継続やセルフチェック、場合によっては経過観察の有用性をお伝えすることも大切な仕事と思っています。

これからも診断技術のさらなる向上に努め、よりよいコミュニケーションを大切に日々の診療に励みたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。

2周年 診療実績

当院は2020年2月1日2周年を迎えました。

当院での乳腺外科領域における診療実績として、乳がん診断症例は1年目が143例、2年目が185例と、2年間で計328例の乳がんを診断しました。医師一人で診断した年間症例数としては、非常に多くの診断経験を積ませていただいたと考えています。
また、この2年間で、シリーズ機種最高レベルのエコーを1台導入するとともに、12メガの高精細診断用モニターも増設し、より精度の高い乳腺診療を提供するための設備投資をすることもできました。これらは多くの患者さまに受診いただいた結果と感謝しています。

実績をつむことで実感したことは、どんなに高度な医療機器を準備し、高い診療技術を提供しても、それを受けてもらわないことには、乳がんを見つけることはできない、というごく当然のことでした。
また、一度検査をして問題がないからといって、今後乳癌にならないというわけでもありません。定期的な検診や、セルフチェックの意識付け、どんな症状は気を付けた方が良いか、所見によっては定期経過観察が必要なことなどを知ってもらうことも大切だと感じました。

今後も、検査精度の向上や高度な医療機器の導入のみならず、受診しやすい環境を整備すること、受診いただく患者さまとのコミュニケーションを大切することで、より早い段階での診断を可能とする努力を多方面から継続していきたいと思っています。
医療や診断に100%はありません。そのことを念頭に、今後も初心を忘れず精進したいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。

新しいエコー導入

写真:診察風景

開院1年目を記念して、というわけでもないのですが、新しい超音波診断装置(エコー)アリエッタ850を導入しました。本体もさることながらCMUTプローブという乳腺を見るのに非常に適した高性能な機械の組み合わせです。
個人的には現時点で乳腺エコーをするうえで最も適した機種になると確信しています(画質については好みも関わってきます)

検査を受ける方のメリットは、やはりよりよく見えることで、エコーの段階でより良いのか悪いのか、がわかりやすくより的確な診断を受けられる可能性が高まります。

検査をする方のメリットは、やはりよく見えることで、所見を見た時の判断の迷いが少なくなります(人間なので決して0になることはありません)エコー検査をすること自体がより楽しくなります(楽しんでいると言うと何となく不謹慎な響きがありますが、正直仕事は楽しんでいます。というか少しでも早い段階で乳がんをみつけてやるのだ!という軽い戦闘モードが入っています。)

とはいっても大幅に何かが変わるわけではないかもしれません。院長の自己満足と言われればそんな程度になるかもしれません。(まだ開業1年でここまで高額な機器を購入してしまい若干スタッフの視線が冷たいような気がしなくもありません)でも得られる画質が確実にアップしていることは確かです。私自身は乳腺診療のレベルアップの向上に確実に役立つと思って導入しました。

そして、こんな高額な機械を導入して、受診する患者さんが少ないとクリニックがつぶれてしまうという現実を前に、ちょっとでも宣伝しておこうというややせこい計算をしながらこの文章を書いているのです。。。(ちなみにどんなに高額なエコーを使っても保険点数は変わりません、当然ながら。)

このようなエコーが導入できるのも受診していただく患者さまのおかげであり、またこうやって還元していくことができるのは感謝です。そして、いまや診療レベルの向上にかかせない医療機器をつくっている技術者の皆様にも感謝と敬意を表します。

診療日記 10か月目

当院では開院10か月ほどで、乳がん診断症例が100例を越えました。
多くの患者様にご来院いただいたことを感謝するとともに、今後も皆様のご期待に沿えるよう診療レベルのアップにより精進していきたいと思っています。

乳がんはどんな感じでみつかるのだろう? その後は?

ほとんどの方は知らない世界です。そんな現場を垣間見ていただくため、簡単なケース報告を載せてみることにしました。

乳がんは身近な疾患です。乳腺外科がハードルの高い診療科であってはならないと思っています。

気になることがあれば、また検診を受けてみたいという気持ちがあれば、お気軽に受診してください。(年齢や連携先、所見の詳細などは個人が特定されないように省略しております。)


ケース1

名古屋市検診で受診されました。
検診ですのでもちろん無症状です。マンモグラフィーを読影したところ乳腺の端っこにややかかるように影があります。
エコーをオプションで付けていただいていたのですがはっきりしたものなし。しかしどうしてもその影が気になります。
名古屋市検診は撮影が1方向であるためこの影の正確な位置決めが難しく、追加でもう一方向+3Dを撮影しました。

そうしたところその影はよりしこりらしく見えてきました。今度はしっかりと位置決めをしてエコーをやり直しします。
そうすると、もう乳腺は縮んで脂肪だけになった場所に埋まるように、しこりかもしれないといった程度の影が!!
血流も認められ、細胞診をしたところ悪性でした。

まわりの脂肪組織にとても似通ってみえて、通常のスクリーニングではとても見つけられないしこりでした。
おそらくこんなふうに見えるのは粘液がんであろうと考えましたが、紹介先の病院の手術後の回答でやはり 粘液がんであった とお返事をいただきました。

ちなみにやはり非常にわかりづらいしこりで、このケースでは細胞診のみで紹介し、紹介先病院で針生検をしたのですが、一度でうまく取れず二回検査が必要だったそうです。
しこりは小さく部分切除ですみ入院治療も終了しお元気にされています。

通常しこりに対してはエコー検査が強いのですが、このように非常にわかりづらいものもあります。 マンモグラフィーで気になる所見は、エコーでなぜそう見えるか追及することが大切と再認識した症例でした。


ケース2

おっぱいにしこりがあると受診されました。
検査したところマンモグラフィーは異常なしで、ご本人が気にされている部分は「のう胞」といって放置可能な液体をためたふくろだまりの所見でした。

しかしよくみるとそれとは別の場所にすこし気になるまだら状の場所があります。
乳腺というのは正常でも多少まだら状でありまだら加減も乳腺によりそれぞれです。
しかしこのまだらは少しまわりより目立つため気になります。

細胞診をしたところ鑑別困難です。鑑別困難とは、細胞がすこしおかしいのだけれど悪性と言い切るほどでもない、細胞診の検査では良悪の判断が難しいですと言ったものになります。
この場合は経過をみるのか組織生検をするのかになりますが、白黒はっきりしない状況で経過を見るのはとてもストレスであるためよほどの事情がない限り組織生検をします。

まず連携先で造影MRIを施行していただきましたが異常なしでした。
もしかしたらやはり良性?と考えました。触らないような微妙な所見でしたので針生検の中でもたくさん組織の取れる吸引組織生検を施行することにしました。
開院当時吸引組織生検の針の準備がありませんでしたので連携先で検査をさせて頂いたところ、最初にでてきたエコーが旧式で、あったはずの影がみえません!!
これでは組織採取できない、、、と考えてより新しいものにエコーの機械を変えてもらったところやはり同じ場所に所見をみつけ、組織を採取、結果は非浸潤癌でした。

非浸潤癌であれば切除すれば治ってしまう癌です。手術も無事おわったと紹介先から回答がありました。ちなみに現在は吸引組織生検も当院で対応しています。

同じ検査をしても、エコーの性能で見えたり見えなかったり、やはり医療検査機器の性能はとても大切だと実感したケースでした。


ケース3

検診を受けたらマンモグラフィーに異常ありで精査になった方です。
自覚症状はありません。エコーをしたところ乳腺のなかにわずかに黒い影大きさは5mm以下、しこりと取るかどうかのおとなしい印象の所見があります(おとなしいっていうんです)

エコーの所見だけであれば精密検査の対象にしません。
でも、マンモグラフィーでもわずかな影としての所見があること、ややご高齢であることより細胞診をしたところ悪性の結果でした。

ご紹介した先の術後の結果では小さな 非浸潤癌でした。部分切除ですんでいます。
このケースについては、今回診断されなくとも、数年は変化がなかったかもしれないような癌かもしれません。
もしくは命に関わらなかったかも?でも、未来は誰にもわかりません。検診を受ける以上は早期で発見し早期で治療をできてよかったと思っています。

マンモグラフィーとエコーの検査をした場合、2つを総合して判定することが重要です。
当院では技師もエコーを行いますが、マンモグラフィーをした場合は必ずその読影所見をふまえてエコー検査をすることを原則にしています。(もちろん年齢を考慮してエコーのみの場合もあります。)

また最後の診察で、触診と同時に精密検査対象があれば病理検査を、そこまでではなくても少しでも気になる部分があれば再度エコーを当ててダブルチェックとしています。

大部分の症例はそれほど迷わない、見ればすぐわかる、診断できるケースです。
今回はほんの一部の示唆に富んだケースをご紹介しました。
こうして日々の診療の中からさらにレベルアップをさせて頂く、そして次に還元していく、といった気持で診療しています。

診断技術にゴールはないと実感しています。常に未熟なままでそのことを認識しながら診療にあたっています。また乳がんは予防できません。 そのため、経時的な経過観察やご自身でのセルフチェック、定期健診なども重要と考えお話しさせていただいています。 また、悪性のものをきちんと悪性と診断することが重要なのは当然ですが、良性のものに検査をしすぎない、被検者の方の負担を考えたバランスの取れた診療を心がけたいと思っています。

これからもよろしくお願いいたします。

当院について

乳がん診療・乳がん検診・乳腺外来・肛門外科・女性外科・女性内科を中心とした診療を行います。

女医として、女性の不安な気持ちによりそい、理解し、過不足ない検査、正確な診断、わかりやすい治療であなたにとっての最善の医療を目指します。

写真:スタッフ

アクセス

写真:ホワイトニング実施モデル
TEL 052-678-6255
標榜科目 乳腺外科、女性内科、女性外科、肛門外科
診察内容 乳がん検診 乳腺精密検査 乳腺エコー
マンモグラフィー 乳腺細胞診 痔の日帰り手術
針生検 セカンドオピニオン
住所 〒456-0002
名古屋市熱田区 金山町1丁目2-3
東和ビル(メガネプラザビル)5階
診察時間 午前9:00-12:00
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